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<title>寝しなにBLこの1冊</title>
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<description>どんなに疲れていても、一日の終わり、布団に入るその前にBL本を手に取らずにはいられない…。</description>
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<title>さらってよ / 渡海 奈穂</title>
<description> さらってよ (新書館ディアプラス文庫)(2008/04/10)渡海 奈穂商品詳細を見る主人公の三木は、高校時代に先輩の平尾と付き合い始めて以来、互いに社会人になった現在まで10年以上もその関係を続けています。とはいえ、男女を問わず浮気を繰り返しては、それを三木に隠そうともしない平尾の態度に、三木は傷つきっぱなし。けれど平尾に疎まれるのをおそれて、物分かりのいい、都合のいい恋人を演じています。そんな三木が寂しさを紛ら
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/440352186X/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51eaTNBDGuL._SL75_.jpg" alt="さらってよ (新書館ディアプラス文庫)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/440352186X/fc2blog-22" target="_blank">さらってよ (新書館ディアプラス文庫)</a><br />(2008/04/10)<br />渡海 奈穂<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/440352186X/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />主人公の三木は、高校時代に先輩の平尾と付き合い始めて以来、互いに社会人になった現在まで10年以上もその関係を続けています。とはいえ、男女を問わず浮気を繰り返しては、それを三木に隠そうともしない平尾の態度に、三木は傷つきっぱなし。けれど平尾に疎まれるのをおそれて、物分かりのいい、都合のいい恋人を演じています。<br />そんな三木が寂しさを紛らわせるために時折連絡をとるのが、仕事先で知り合った18歳年上の有元です。ゲイではない有元とは体の関係はないものの、穏やかで落ち着いた有元と一緒に過ごす時間は、三木の心を癒してくれるのですが…。<br /><br /><br />【以下ネタバレあり】<br /><br />平尾がきつい！！<br /><br />…と、第一声に叫びたくなるくらい、平尾と三木の別れのシーンでの平尾の言動がきつかったです。<br />本筋とは大して関係ないんですが…。<br />当初の平尾の印象が、「本当は三木を好きなんだろうに浮気が止められないダメ男」程度だったのですが、うわ～黒い黒い…（笑）<br />「殴られるより、罵倒されるよりひどいことをされた気がする」と本文にもありますが、別れるつもりの相手だとしても、これは堪えるだろうな～としみじみ考えちゃいました。まあ、結局はそれが平尾の三木に対する想いの裏返しではあるんでしょうが…。<br /><br />そして有元も有元で、結構さりげなくきつい（笑）<br />三木を抱きしめた後で、「同情だよ」と言ってしまうあたりなど、有元さんひどいよ…と思わず思ってしまいます。<br /><br />と、脈絡なくあれがキツイこれがキツイと文句を言ってしまいましたが、三木と有元・三木と平尾の微妙な関係や、三木の心理描写が巧みに描かれている良作でした。<br />地味で淡々としているのに、気付けばすっかり引き込まれてしまいます。そしてまた、妙にリアリティを感じさせる部分もあったりして、思わず唸ってしまいたくなったり…。<br /><br />正直、積読本の中から無造作に1冊引き抜いて、すぐに布製カバーを装着してしまったので、あらすじを知らないまま読み始めたのですが、割としばらくの間、三木が有元とくっつっくのか平尾と落ち着くのかわかりませんでした。この辺りも作者さんの描き方の巧さの為せる技だなあ、と思います。<br /><br />渡海さんの作品は、心理描写が丁寧で、地味だけど読ませる作品が多いと思いますが、その中でもこれは既読のうちでマイベスト１でした！ ]]>
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<dc:subject>渡海 奈穂</dc:subject>
<dc:date>2009-11-15T22:21:13+09:00</dc:date>
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<title>君を抱いて昼夜に恋す / 久我 有加</title>
<description> 君を抱いて昼夜に恋す (新書館ディアプラス文庫 226)(2009/10/10)久我 有加商品詳細を見る９割が現代物なんじゃないかと思われる久我さんの作品には珍しい、時代物です。舞台は大正。そういえば大正物は以前にも１作書かれてましたが（個人的にはかなりお気に入りの作品です）、今回の方が背景にした時代の色が濃く描かれていたような気がします。彫師の八束は、付近を取り仕切っている博徒に頼まれて、一人の男を預かります。源太
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4403522254/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Ne-a3IibL._SL75_.jpg" alt="君を抱いて昼夜に恋す (新書館ディアプラス文庫 226)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4403522254/fc2blog-22" target="_blank">君を抱いて昼夜に恋す (新書館ディアプラス文庫 226)</a><br />(2009/10/10)<br />久我 有加<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4403522254/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br />９割が現代物なんじゃないかと思われる久我さんの作品には珍しい、時代物です。舞台は大正。<br />そういえば大正物は以前にも１作書かれてましたが（個人的にはかなりお気に入りの作品です）、今回の方が背景にした時代の色が濃く描かれていたような気がします。<br /><br />彫師の八束は、付近を取り仕切っている博徒に頼まれて、一人の男を預かります。源太という名のその男は、野性味あふれる一筋縄ではいかない相手。源太の体を彫りたいという思いと、自分の未熟な腕では源太に見合う彫物を彫れる力量がない、という迷いの間で苛立つ八束ですが…。<br /><br />久我作品の受けの男前率はかなり高めで、ヘタレな攻めを完全に食ってしまうような男気のある受けなんかが出てきた日には、思わずにやりとしたくなります（笑）今回の主人公・八束もまた、そんな男前の受け。そしてプラスアルファで色気も満載という、一粒で二度美味しいキャラクターでした。<br /><br />博徒である源太は、体を張るような局面にも遭遇するわけですが、そんな源太に対して「危ないことせんといて」なんて野暮なことは言わない八束。「危ないことせん博徒なんか、博徒やないやろ」と言い切れる彼は、それだけ源太そのものを受け入れているし、尊重しています。<br />一方の源太もまた、八束の彫師としての腕に敬意ももっている風です。<br />BLにありがちな、すれ違いとか当て馬とか、そんなものは一切（？…ちょっとはあったのかも…？）出てきませんが、大人の男二人の、ちょっと控えめで渋めな色気たっぷりの恋愛が楽しめました。<br /><br />現代物の時は、さっぱりした読みやすい文章を書かれている印象のある久我さんですが、今回は文章や登場人物の言葉遣いに至るまでが凝っていて、作品全体の色気度を増していました。<br />欲を言えば、書き下ろしではもうちょっと踏み込んだ二人を読みたかったのですが、思ったよりあっさりめだったことでしょうか…。<br /><br />とはいえ、もしこれがシリーズ化して、この二人をベースに淡々物語が続くんだと言われたら多分それを買い集めるだろうな～というくらいに、好みのカプでした。良かったです！<br /> ]]>
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<dc:subject>久我 有加</dc:subject>
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<title>嘘と誤解は恋のせい / 小林 典雅</title>
<description> 嘘と誤解は恋のせい (白泉社花丸文庫)(2009/08/20)小林 典雅商品詳細を見る主人公の結哉は可愛らしい外見の大学生。隣の部屋に住むサラリーマン・和久井に恋をしていますが、気弱で引っ込み思案な性格のせいで、全くアプローチできない状態です。そんな結哉を見かねた先輩が、「これでお近づきになれ」とアンケートを作成し、大学のゼミの調査と偽って和久井を訪ねるようにけしかけます。言われるがまま、先輩の作ったちょっとおか
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4592875958/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BMuMf6kEL._SL75_.jpg" alt="嘘と誤解は恋のせい (白泉社花丸文庫)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4592875958/fc2blog-22" target="_blank">嘘と誤解は恋のせい (白泉社花丸文庫)</a><br />(2009/08/20)<br />小林 典雅<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4592875958/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br />主人公の結哉は可愛らしい外見の大学生。隣の部屋に住むサラリーマン・和久井に恋をしていますが、気弱で引っ込み思案な性格のせいで、全くアプローチできない状態です。そんな結哉を見かねた先輩が、「これでお近づきになれ」とアンケートを作成し、大学のゼミの調査と偽って和久井を訪ねるようにけしかけます。言われるがまま、先輩の作ったちょっとおかしな偽アンケートを手に、和久井に声をかける結哉ですが…。<br /><br /><br />文字通り、「面白かった」です。笑った…というか、何度か本当に吹き出しました。<br /><br />小林典雅さんは寡作ながら好きな作家さんの一人です。今作はあとがきを先にパラパラと読んだ時に「前回の反省を踏まえて、今回は普通のBL小説を書く」ような主旨のことが書かれていたので、この方の普通じゃないところが好きなのに！！と、嘆いてしまいましたが、読み終わった今となっては十分に満足です（笑）<br />読んでいてすごく面白かったけれど「BLか？！」とちょっと思ってしまった前作（花丸文庫の）と違って、今回は恋愛の心理描写に力が入ってましたし、セリフの長さも普通で、橋田寿賀子ばりの長ゼリフはなかった気がしますが、この方ならではの個性溢れるラブコメになっていました。<br /><br />作者さんの個性が強すぎるせいか、どうもあまり感想をどうこう書く気になれないのですが…（笑）<br />結哉視点、和久井視点の心理描写も楽しかったですし、先輩のアンケート内容にも笑いました。両想いになった（はずの）二人のその後を描いた続編も読み応えありました。<br />ひたすら笑えるコメディなんですが、それでも和久井が「憧れだけじゃなくて、ちゃんと自分という人間を見て、好きだと思ってほしい」と思うところや、それに応えるかのように結哉が最後の方で「この人のこういうところが好きだ」という見方を和久井にしている辺りが、笑いだけじゃなくて恋愛モノとして締めてるなあ、と感じさせてくれて良かったです。<br /><br />時々読み返してひっそり笑いたい、保存版の１冊になりました。<br /> ]]>
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<dc:subject>小林 典雅</dc:subject>
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<title>三百年の恋の果て / 海野 幸</title>
<description> 三百年の恋の果て (二見シャレード文庫)(2008/11/21)海野 幸商品詳細を見る最近よく読む作家さんです。この話はとっても可愛かった！！…のですが、正直一番気に入っているのは表題作の二人ではなく、同時収録の番外編に出てくる脇役カップルだったりします。彫物師の秀誠は、友人・祥真が神主をしている神社で、白狐の像に封印されていた狐の妖しを解き放ってしまいます。妖しの名前は、紺。美しい青年の姿をした紺は、秀誠のこと
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4576081845/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zjrAJbAcL._SL75_.jpg" alt="三百年の恋の果て (二見シャレード文庫)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4576081845/fc2blog-22" target="_blank">三百年の恋の果て (二見シャレード文庫)</a><br />(2008/11/21)<br />海野 幸<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4576081845/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br />最近よく読む作家さんです。この話はとっても可愛かった！！<br />…のですが、正直一番気に入っているのは表題作の二人ではなく、同時収録の番外編に出てくる脇役カップルだったりします。<br /><br />彫物師の秀誠は、友人・祥真が神主をしている神社で、白狐の像に封印されていた狐の妖しを解き放ってしまいます。妖しの名前は、紺。美しい青年の姿をした紺は、秀誠のことを三百年前に愛した男の生まれ変わりだと言い張り、幼い仕草で必死にすがってきます。そんな紺にすっかり惹かれてしまった秀誠は、紺が愛したという三百年前の男に嫉妬を覚えるようになるのですが…。<br /><br />【以下ネタバレあり】<br /><br />確かに紺の健気な姿は切なくて胸につまるのですが、さすがに幼すぎるのがちょっと気になりました。そこはまあ、「狐だし」と思えば流せましたが…（笑）個人的には秀誠に懐いてあれこれ健気なセリフを吐いている時よりずっと、「こんなにも憎い」と本性（？）を現した時の紺の方が好感を持てました。<br />無事に結ばれた二人のその後を描いた番外編でも、紺の浅はかな行動にちょっとイラっとしてしまうとこはあるものの、そこもまあ、「狐だし」と「三百年の恨みもあるし」で、何だか流せる気がしました。<br /><br />…何やら誉めているのかけなしているのかわからない感想になってしまいましたが、全体的には可愛くてちょっと切ない、良いお話だったと思います。<br /><br />と、本編についてはややテンションが低めなのは、脇役カプの方が断然好みだったせい。<br />秀誠の友人で神主の祥真と、祥真の式神（？）である妖し・緋耀の二人は、秀誠×紺より、やや精神年齢が高めです。<br /><br />飄々とした態度に奇抜な格好の祥真は、その外見とは裏腹に幼い頃から深い孤独を抱いています。そんな祥真の傍に居てその孤独を紛らわしてきたのが緋耀なわけです。緋耀は祥真に対して主人への忠誠心だけではなく、はっきりとした恋愛感情を抱いているのに、祥真はそれに応える素振りもありません。<br /><br />想いを押し殺して淡々と祥真に仕える緋耀と、緋耀の想いを知りながらそれを受け入れない祥真の思惑と…そんな二人の微妙な関係が丁寧に描かれています。欲を言えばもっとじっくりゆっくり読みたかったのに、短かすぎる！むしろこの二人で１冊いけたのでは？！と思ってしまいます。<br /><br />三池ろむこさんのイラストも作品のイメージときれいに合っていて良かったです。ファンタジー設定ですが、いい意味で地味で読みやすい良作でした。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>海野 幸</dc:subject>
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<dc:creator>asanon</dc:creator>
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<title>スリープ / 砂原 糖子</title>
<description> スリープ (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫)(2009/09/10)砂原 糖子商品詳細を見る高校生の倉知は、ナルコレプシーという睡眠障害を患っています。自分の意思とは関係なしに、突然眠気に襲われ、眠ってしまう。そんな倉知の面倒を見てくれているのが、同級生の上木原。倉知とは反対に不眠症の彼は、いい加減で本音を見せず、何人もの女の子と遊ぶような軽薄さを装っています。互いに過去に深いトラウマを抱え、現在も病
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<![CDATA[ <table style="width:75%;border:0;" border="0"><tr><td style="border:none;" valign="top" align="center"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4403522238/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51zVajTxRWL._SL75_.jpg" alt="スリープ (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫)" border="0"></a></td><td style="padding:0 0.4em;border:0;" valign="top"><a href="http://blog.fc2.com/goods/4403522238/fc2blog-22" target="_blank">スリープ (ディアプラス文庫) (新書館ディアプラス文庫)</a><br />(2009/09/10)<br />砂原 糖子<br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4403522238/fc2blog-22/ref=nosim/" target="_blank">商品詳細を見る</a></td></tr></table><br /><br />高校生の倉知は、ナルコレプシーという睡眠障害を患っています。自分の意思とは関係なしに、突然眠気に襲われ、眠ってしまう。そんな倉知の面倒を見てくれているのが、同級生の上木原。倉知とは反対に不眠症の彼は、いい加減で本音を見せず、何人もの女の子と遊ぶような軽薄さを装っています。互いに過去に深いトラウマを抱え、現在も病に苦しむ二人。微妙なバランスで保たれていた二人の関係が、倉知の巻き込まれた事件を機に、徐々に崩れてゆき…。<br /><br />砂原さんのシリアスな作品、久しぶりな気がしました！トラウマや心の傷や、そういう精神的に微妙な問題を描くのがとても上手い砂原さんですので、期待大で手に取ったのですが、今回は受けも攻めもトラウマ持ちということでちょっとびっくり。これまでだと、トラウマ持ちの受けを、器の大きーい攻めが、その包容力でもって癒してくれる…というような構図だった気がするので、この設定は新鮮でした。<br /><br />どっぷり重い設定を敷いているものの、その重さに浸りきってもおらず、倉知も上木原も、病を切り離したところでもしっかりキャラクターが描かれていて良かったと思います。<br />特に倉知はトラウマや病に浸るどころか、精神的な強さの方が目立っていて、読んでいて好感が持てました。心の傷を押し隠して強気に振舞おうとするせいで、「眠り」という形をとって無理している分の反動がきてしまうとも言えるかもしれませんが…。<br /><br />儚げな美少年かと思いきや強気の倉知とは反対に、飄々としているようでいて実は根深い闇をかかえた上木原の方は、その普段の明るさと、垣間見せる狂気のような暗さとのギャップが不気味で、ストーリーの重要なアクセントになっています。<br />重い設定の割には、ストーリーの流れはゆっくりと淡々と…といった感じなのですが、上木原の不気味さや倉知の不安定さ、そして倉知の周辺で起きる事件などなど、様々な要素が少しずつ絡まりあっていく様子が丁寧に描かれているので、読んでいて飽きることはありません。<br /><br />これからの明るい展望をのぞかせながらも、都合よく完全に病気を完治させるわけでもないラストの微妙なバランスもちょうどよく、読後感は良かったです。<br />ただ、重すぎる設定のわりにはあっさりしすぎて、むしろちょっと物足りないところもあったかもしれません。あともうちょっと、この救いようもない暗く重い設定に、どっぷり浸からせてもらえてもよかったのになあ…なんて。<br /><br />と、欲を言ってしまえばキリはないですが、でも面白かったです！ ]]>
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<dc:subject>砂原 糖子</dc:subject>
<dc:date>2009-09-20T22:20:35+09:00</dc:date>
<dc:creator>asanon</dc:creator>
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